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IBMとCisco、システムを自己修復するオープンソフトウェア技術を発表


 米IBM CorporationとCisco Systemsは10月10日(米国時間)、「自己修復」機能をもつシステムとネットワークの開発において、一連のオープンソフトウェア技術を発表した。両社は、かねてからシステムの問題を検知・解決するための一連の技術と共通言語の標準案の策定にむけた取り組みで協力しており、今後は複雑化したIT基盤の管理を容易にするため、システムの標準化を推進していく。

 両社では今回発表した技術により、システムとネットワークの全体を通して問題の根本的原因を自動的に検知、判別、診断、修復が可能な自律型コンピューティングの基盤が実現するとしている。IBMはこれらの技術を全ソフトウェア、ストレージ、サーバー製品群に適応し、Ciscoもこれに続く予定。

 IBMオートノミック・コンピューティング担当バイス・プレジデント、アラン・ガネック氏は、「システムとネットワークの複雑化により、インフラ管理の方法を大きく変えない限り対応できないことが次第に明らかになっています。中堅・大企業の管理者は、システムの問題判別に25~50%のワークロードを費やしているのが現状で、今回の取り組みは、予算、時間、スキルといった課題のあるIT基盤に、より早く簡単に可用性を改善してダウンタイムの削減を実現します」と語り、Ciscoのシニア・バイス・プレジデント、グレッグ・エーカーズ氏は、「他の企業にも、提案された標準に賛同し、自律的に管理を行うIT基盤の利点を支援を望んでいます」としている。

 両社は、10月14日より米カリフォルニア州サンディエゴで開催されるIBMの年次CIOカンファレンスで、技術の概要を紹介する予定。



URL
  IBM Corporation
  http://www.ibm.com/
  Cisco Systems
  http://www.cisco.com/
  プレスリリース(日本語)
  http://www-6.ibm.com/jp/NewsDB.nsf/2003/10141


( 岩崎 宰守 )
2003/10/14 13:32

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