Enterprise Watch
最新ニュース

米Panasas、Linuxクラスタ利用の大規模ストレージシステム


 米Panasasはこのほど、Linuxクラスタを利用した大規模システム向けのデータストレージシステム「Panasas ActiveScale Storage Cluster」を発表した。研究機関、大学などのHPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)向けの製品で、すでに米国立ロスアラモス研究所に600TB超のシステムを納入する契約を結んだという。

 Panasas ActiveScale Storage Clusterは、オブジェクトベースの設計を採用したクラスタ型のストレージシステムで、160GBから500GBまでの容量を持つ記憶装置の「StorageBlade」と、クライアントとStorageBladeの間を調整する「DirectorBlade」で構成される。

 同社のシステムは、数百ものStorageBladeを、Linuxコンピュータクラスタと同じようにリニアに増設可能なのが特徴。ファイルを「データオブジェクト」として扱い、アプリケーションデータ、メタデータ、拡張可能な属性などを加えてインテリジェントに管理。ギガバイトからペタバイト級のデータを一つのアプライアンスのように扱えるという。

 UNIXのNFS、WindowsのCIFSなど、マルチプロトコルアクセスに対応し、既存の単独のストレージ製品の30倍のスループットと、7倍のランダムI/Oパフォーマンスを提供するとともに、「1TBあたりのTCOを7万ドル削減する」(同社)としている。

 Panasasは1999年設立。Intel Capital、Goldman Sachsなどの出資を受けている。



URL
  Panasas
  http://www.panasas.com/index.html
  ニュースリリース(英文)
  http://www.panasas.com/press_release_102003.html


( Infostand )
2003/10/27 10:08

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2003 Impress Corporation All rights reserved.