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米Brocade、SAN統合を実現するルーティング機能を発表
ファイバーチャネルスイッチベンダーの米Brocade Communications Systemsは10月28日(米国時間)、ストレージスイッチ管理ソフトウェア「SilkWorm Fabric Application Platform」(SilkWorm Fabric AP)に、新たにファイバーチャネルやiSCSIなどマルチプロトコルのルーティング機能を追加したと発表した。これにより、既存の独立したSAN(Storage Area Network)の統合や拡張が実現するという。
新サービスは、ファイバーチャネル間のルーティング、iSCSIとファイバーチャネル間のブリッジング、FC-IPサポートの3種類の機能がある。例えば、ファイバーチャネル間のルーティングでは、物理的に独立したSANを論理的に接続することで「Logical Private SAN」(LSANs)と呼ばれる論理的SANを構築し、あらゆるSANのリソースを共有できるという。
顧客は、単にファブリックをSilkWorm Fabric APに接続するだけで、設定に変更を加えることなくLSANsを構築し、ルーティング機能を利用できるという。また、FC-IPサポートでは、IPネットワーク網を介してSANを遠隔地に拡張できるため、災害復旧や遠隔でのデータ複製が実現するという。
同機能は、SilkWorm Fabric APのAPI技術であるXPathにより提供される。提供開始は2004年前半の予定。
Brocadeは、米フロリダ州で開催中の「Storage Networking World Fall 2003」でこの発表を行った。また、OEMや開発パートナーにSilkWorm Fabric APの一般提供を開始したことも発表している。同社のOEM先には、米Hewlett-Packard、米EMCなどがあり、パートナーには米Veritas Softwareなどがある。
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URL
米Brocade Communications Systems
http://www.brocade.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.brocade.com/news/2003/release_10_28_protocol.jsp
ニュースリリース(英文)
http://www.brocade.com/news/2003/release_10_28_sw_fap.jsp
( Infostand )
2003/10/29 10:18
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