カナダのPlatform Computingは11月11日(米国時間)、グリッドコンピューティングを利用して、Microsoft Excelの計算処理を飛躍的に高速化するソフトウェアモジュールを提供すると発表した。金融機関など、Excelで複雑で高度な計算を必要とする企業に売り込む。
Excelの計算を社内コンピュータネットワークで分散処理するもので、同社のエンタープライズ向け統合プラットフォーム「Platform Symphony Suite」の標準アダプターとして提供する。ユーザーからは通常のパソコンのExcelと変わりなく利用できるという。
Symphonyは、同社独自のワークロード管理機能とサービス供給機能を備えたグリッドソリューションで、異機種混在環境の分散リソースに対してワーク、データの割り当てと配布管理を動的に行う。これによって企業は生産性向上と、コスト削減が可能になるという。
Excelアダプターは、市場の急激な変動に伴う金融リスク計算など、迅速性を求められる業務に、即座にコンピューティングパワーを提供するとしている。なお、米Tabb Groupがこのほど発表した調査結果によると、金融市場では今後5年以内にほぼすべての大手がグリッドコンピューティングを導入する見込みという。
■ URL
Platform Computing
http://www.platform.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.platform.com/newsevents/pressreleases/prelease.asp?id=82
( Infostand )
2003/11/13 10:23
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