米IBMは14日(米国時間)、30インチ型テレビ程度の大きさのスーパーコンピュータを発表した。小型・低消費電力が特徴。同クラスのLinuxクラスタの約20分の1のサイズという。
IBMが米ローレンス・リバモア国立研究所に納入するスパコン「Blue Gene/L」のプロトタイプで、大きさは約1立方メートル。1024基のPowerPC 440を搭載し、ピーク時の演算性能は2TFLOPS。半年ごとに発表される世界のスパコンランキング「TOP500 SUPERCOMPUTER」の73位にランクされた。消費電力は同等のLinuxクラスタの15分の1で済むという。
「Blue Gene/L」は、完成時にはプロトタイプの128倍、フルラック64台分のサイズとなり、ピーク時演算性能は360TFLOPSとなる予定。現在最高速のNECの「地球シミュレータ」の6倍にあたり、世界最高速を狙う。完成は2005年の予定。
また、TOP500 SUPERCOMPUTERでは、米バージニア工科大学がデュアル構成の「PowerMac G5」1100台で構築した「X」(通称・BigMac)が3位にランクインした。処理性能は10.28TFLOPS。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.research.ibm.com/resources/news/20031114_bluegene.shtml
TOP500 SUPERCOMPUTER
http://www.top500.org/
( Infostand )
2003/11/17 10:18
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