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米Cisco、アンチウイルス大手とワーム遮断の新プログラム


 米Cisco Systemsは11月18日(米国時間)、ウイルスやワームからネットワークを守る新セキュリティプログラム「Cisco Network Admission Control」を発表した。ネットワークにアクセスしようとする端末側のセキュリティ対策の状態を見て、アクセス許可を判断できるもので、独自開発のエージェントにより実現する。米Symantecなど、アンチウイルスソフトウェアベンダー各社と協業し、業界全体の取り組みとして進めていくという。

 Cisco Network Admission Controlは、ネットワークと端末とのアクセス地点におけるセキュリティ対策を実現するもので、米Symantec、米Network Associates、米Trend Microなどのアンチウイルスソフトウェアベンダーの協力を得て開発したプログラム。これにより、ネットワークは、ポリシーに準拠した信頼性のある端末のアクセスのみを許可して、企業ネットワークへのワームやウイルスなどの侵入を防ぐことができるという。

 技術的には、「Cisco Trust Agent」と呼ばれるエージェント機能が中心となる。このエージェントが、アンチウイルス対策やパッチの適用といった端末側のセキュリティ状態に関する情報を収集し、Cisco製品で構成されるネットワークに伝える。ネットワークは、この情報に基づき、アクセスを許可するかどうかを決定する。同ソフトウェアがサポートするOSは、Windows NT/2000/XP。

 Ciscoによると、同プログラムはまず、2004年半ばに同社製のミッドレンジのルーターでサポートし、最終的にはスイッチやワイヤレスアクセスポイント、セキュリティアプライアンスなどの製品にも拡大していくという。また、「Cisco Trust Agent」は、同社の侵入検知および分散型ファイアウォール機能である「Cisco Security Agent」にも統合されることになっている。将来的にこのプログラムは、端末とネットワークにおけるセキュリティ相互運用の実現を目指す。Ciscoは、他社にも同プログラムへの参加を呼びかけていくとのことだ。



URL
  米Cisco
  http://www.cisco.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://newsroom.cisco.com/dlls/prod_111803d.html?CMP=ILC-001


( Infostand )
2003/11/19 10:19

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