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AOLとMacromedia、FlashアプリにIM機能を統合へ


 米America Online(以下、AOL)は11月19日(米国時間)、米Macromediaのアプリケーション環境「Macromedia Central」で、AOL Instant Messenger(以下、AIM)とICQのIM(インスタントメッセンジャー)機能を利用可能にすると発表した。両社は提携して、FlashアプリケーションをAIMと連携させることができるソフトウェア開発キット(SDK)を来年早々に提供する予定だ。

 Macromedia Centralは、WebブラウザなしでFlashアプリケーションが動作可能なアプリケーション環境。ユーザーはオフラインの状態でもFlashアプリケーションを利用でき、次回にネットワークに接続したときに手を加えたデータや変更のあったデータを同期させる機能もある。Macromediaが今年3月に発表した。Webブラウザではオンライン状態でしか情報を活用できないのに対して、Macromedia Centralでは新しいタイプのWebサービス的な環境を構築できるという。

 両社は提携に基づき、来年第1四半期に開発者向けにSDKを提供する予定。SDKには、AIMプラットフォームのAPIと開発ツールが含まれており、FlashアプリケーションにIMの機能を統合することができる。IMのコミュニケーション機能や、プレゼンス確認機能をFlashアプリケーションからシームレスに利用できるようにすることで、ディスカッション・グループや仮想教室、マルチパーティのチャットなど、ビジネス向け、コンシューマー向けの新しいサービスが可能になるという。

 AOLのIMネットワークは1日10億超のメッセージをサポートし、月間5000万人のアクティブユーザーを擁する。またFlashの開発者は50万人を超えているといい、ともに大きなユーザーベースを誇っている。AOLはこれまで、自社のIMのユーザーに他のサービスがアクセスすることを拒んできており、他社に対して公開するのは初めて。



URL
  米America Online
  http://www.corp.aol.com/
  米Macromedia
  http://www.macromedia.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://media.aoltimewarner.com/media/press_view.cfm?release_num=55253603


( Infostand )
2003/11/20 10:18

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