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米Gartner、ナンバーポータビリティ制度は35%のコスト減をもたらす
米Gartnerによると、米国で施行されたナンバーポータビリティ制度を利用してワイヤレスキャリアやサービスを統合すれば、企業はワイヤレス分野の支出を35%削減できるという。また、同社は、キャリアの選択で重要なのは、価格ではなくサービスだとアドバイスしている。
米国では、携帯電話のキャリアを変更しても電話番号を維持できるナンバーポータビリティ制度の運用が11月24日に始まった。キャリアの乗り換えが容易になったことから、ワイヤレスサービスやキャリアを統合しようとする企業も多い。
Gartnerはモバイルユーザー1000人の企業を想定して、キャリアを乗り換えた場合の費用を試算した。それによると、ワイヤレスでの統合を行うことで、最大35%のコスト削減が実現するという。その一方、キャリアの乗り換えによって生ずる想定初期コストは、30万ドル以上かかることも明らかになった。このうち、74%は端末や周辺機器の購入で、ディレクトリやデータベースの変更など運用関連のコストは16%という。
同社によると、キャリアの移行サービスや戦略が明らかになる2004年前半までは、大規模なユーザーグループのキャリア変更は控えた方がよいという。また、キャリア選択の際のアドバイスとして、サービスの価格よりも、質および提供エリアを重視すべきだとも述べている。
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URL
米Gartner
http://www3.gartner.com/
ニュースリリース(英文)
http://www3.gartner.com/5_about/press_releases/pr24nov2003a.jsp
( Infostand )
2003/11/28 10:34
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