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英政府、SunのJavaデスクトップシステムを採用へ


 イギリス政府調達庁(OGC)は12月8日(英国時間)、同国政府のITシステムに、米Sun MicrosytemsのJavaベースのデスクトップシステムを試験導入する契約を同社と結んだと発表した。

 英政府は、コスト効率などの理由からオープンソースソフトウェアの利用に積極的で、今回のSun製品の評価もその一環となる。OGCによると、約50万のユーザーがいる同政府機関に、Sunのオープンソースベースのオフィスソフトウェア製品「Java Desktop System」(JDS)と企業向けソフトウェア「Java Enterprise System」(JES)を試験的に導入する。今回の契約には購入は含まれていないが、検証の結果によって本格導入するかを決める。

 JDSは、MicrosoftのOfficeと対抗するLinuxベースのデスクトップ環境。JESは電子メールやIM(インスタントメッセージング)などのサーバー機能を含む基盤ソフトウェア。Sunは、両製品により、米Microsoftを猛追しようとしている。すでにSunは11月、中国のLinux推進企業コンソーシアムにJDSを提供する契約を結び、同国で2億本を普及させる計画を明らかにしている。

 OGCでは、付加価値の高い製品を導入するため、ベンダーの競争を促しており、米IBMともオープンソースサーバーソフトウェアの検証作業を進めているという。OGCは、オープンソース活用のメリットとして、IT機器の買い替え減少とそれに伴う効率性の向上とコスト節約などを挙げている。



URL
  イギリス政府調達庁(OGC)
  http://www.ogc.gov.uk/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.ogc.gov.uk/application.asp?app=press_release.asp&process=full_record&id=1000033


( Infostand )
2003/12/09 10:14

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