米Oracleは10日(米国時間)、グリッドコンピューティングに対応する最新のアプリケーションサーバー「Oracle Application Server 10g」をリリースした。J2EEに準拠し、アプリケーションや企業プロセス、Webサービスの統合をサポートする。
同社によると、Oracle Application Server 10gは、現時点で、グリッドコンピューティング技術を組み込んだ唯一のミドルウェア製品という。ブレードサーバーと組み合わせて、低コストでハイパフォーマンスのシステムの構築が可能で、企業の既存アプリケーションを修正することなく、グリッド上で活用できるとしている。約600にのぼる新機能を搭載した。
Oracle Application Server 10gとともに新プラットフォーム「Oracle 10g」を構成するデータベース管理システム「Oracle Database 10g」と統合管理ツール「Oracle Enterprise Manager 10g」は年内にリリースの予定。またOracleは同日、J2EE対応の統合開発環境「JDeveloper 10g」のプレビュー版の提供を開始した。正式版は来年リリースの予定。
Application Server 10gには3つの版が用意されている。「Java Edition」は1CPUあたり5,000ドルまたは1指名ユーザーあたり100ドル。「Standard Edition」は1CPUあたり10,000ドルまたは1指名ユーザーあたり200ドル。「Enterprise Edition」は1CPUあたり20,000ドルまたは1指名ユーザーあたり400ドル。プラットフォームは、まずUNIX版とLinux版を提供し、追ってWindows版を提供する予定。
■ URL
米Oracle
http://www.oracle.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.oracle.com/corporate/press/index.html?2661439.html
ニュースリリース(Oracle JDeveloper 10g)
http://www.oracle.com/corporate/press/index.html?2661426.html
( Infostand )
2003/12/11 10:13
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