米IBMは12月12日(米国時間)、企業がグリッドコンピューティングおよびオートノミック(自律型)コンピューティングを活用するための新サービスを発表した。コンサルタント部門などとの連携により、検討から導入までのフルサポートを提供し、効果的な導入を実現するという。
新サービスは、技術研究のIBM Research、コンサルのIBM Business Consulting、システムインテグレーションのIBM Global Servicesの3部門が連携して提供する。
グリッドの導入を検討中の企業にTCO分析やロードマップを提供する「IBM Grid Value at Work」や、グリッドが与える影響をビジネスプロセスやコスト・収益などの点から事前に分析できる「IBM Business Impact of Technology Services」、また、「Grid Solution Deployment Services」、「Autonomic Computing Readiness Engagement Services」、「Autonomic Computing Design and Implementation Services」がある。
グリッドコンピューティング、オートノミックコンピューティングは、組織内に分散しているIT資産を仮想化して単一の大型コンピュータのように取り扱うことをコンセプトとする。これによって、IT資産の効果的利用や生産性の向上、システム変更への柔軟な対応などが可能になるという。
同社によると、すでに新サービスを利用してグリッドを導入している米Bowne & Co.では、パイロット運用の段階で、中核アプリケーションの性能が50%向上するなどの効果が確認できたという。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
( Infostand )
2003/12/15 10:10
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