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Linuxカーネル 2.6.0リリース、約3年ぶりのメジャーバージョンアップ


 Linuxカーネルの新バージョン、2.6.0が12月18日(米国時間)、公開された。2001年1月にリリースされたカーネル2.4以来、約3年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。

 新バージョンは、マルチプロセッサ大規模システム上で安定して動作することを目指して開発されている。開発者のTorvalds氏は、新カーネルの公開を発表したLinuxカーネルのメーリングリストで、16Wayまたは32Wayのシステムで繰り返される特有のバグの修復などに最後まで取り組んだと述べている。カーネル2.4搭載機は8Way以上では性能が伸びなかった。

 このほか、スケーラビリティを拡張して、エンタープライズ分野で利用するためのさまざまな改良が施されている。

 また、Torvalds氏は「2.7に分岐すべきと判断するまで、当分の間は2.6の延長線上で改善を続けていく」と述べている。今後も、すべての変更は2.6の開発を統括したAndrew Morton氏の承認を得ることになるという。

 今回の2.6.0のリリースは、11のテストバージョンを経てのリリースとなった。今後、米Red HatなどのLinuxディストリビュータは、新しいカーネルをベースに自社のディストリビューションを開発することになる。



URL
  Linus Torvalds氏の電子メール発表文(英文)
  http://marc.theaimsgroup.com/?l=linux-kernel&m=107172114329154&w=2
  Linux カーネル2.6.0ダウンロード
  http://www.kernel.org/
  OSDLのニュースリリース(英文)
  http://www.osdl.org/newsroom/press_releases/2003/2003_12_18_beaverton.html


( Infostand )
2003/12/19 10:01

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