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米SCO、大口Linuxユーザーに著作権侵害警告を拡大
米SCO Groupは12月22日(米国時間)、大口Linuxユーザー企業にあて、同社が著作権を持つコードを利用していないことを文書で証明するよう求めた書簡を送付したと発表した。SCOは、UNIXの著作権をLinuxに侵害されたと主張している。今回の措置は対象の企業を拡大するもので、送付先は数千社にのぼるという。
SCOは、同社のSystem V UNIXの契約の下で、ライセンスを受けている企業がSCOのUNIXソースコード合意に完全に準拠していること、さらにSCOが著作権を持つアプリケーションバイナリコード(ABI)を含むLinuxバージョンを動かしていないことなどを証明するよう求めている。また、SCOのコードを含むLinuxを使用することは、米「デジタル・ミレニアム著作権法」(DMCA)違反となると警告している。
書簡は12月19日付で、各企業が2004年1月末までに回答するよう期限が設定された。回答がなかったり、証明できなかった場合は、コードの使用を停止させることができるとされている。
同社は、著作権を持つUNIXコードから、いくつかのABIがそのままコピーされ、GPLライセンスの下でLinuxに使われていると指摘。「これらUNIXのABIは、GPLの下でLinuxに帰属し、無制限に使用されることを認めたものではない」としている。そして、「ソフトウェアベンダーによるLinuxの配布や、エンドユーザーによる再配布が、これらのUNIXコードを含む場合には、DMCAの下でSCOの権利を侵害していることになる」と述べている。
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URL
米SCO Group
http://www.sco.com/
プレスリリース(英文)
http://ir.sco.com/ReleaseDetail.cfm?ReleaseID=125089
( Infostand )
2003/12/24 10:12
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