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データベース開発市場で、オープンソースソフトが急成長


 調査会社の米Evans Dataが1月5日(米国時間)に発表したデータベース市場の調査結果によると、Microsoftが依然として支配的な地位にあるものの、「MySQL」などオープンソースデータベースの利用が急速に広まっていることが分かった。同社が約550のデータベース開発者を対象に昨年12月に実施した調査によるレポート「Database Development Survey」によるもの。

 同調査によると、アプリケーション開発に用いるデータベースソフトウェアとしては、「Microsoft SQL Server」および「Access」が最も多く使われており、前年比6%増を記録した。これに対し、スウェーデンMySQLのオープンソースデータベースソフト「MySQL」は30%増と急増し、開発者の支持を急速に集めていることがわかった。

 データベースを選択する際に重視する点は、「信頼性」「TCO」「既存システムとの統合」の3つが多かった。同社のアナリストJoe McKendrick氏は、これらの要素がオープンソース採用に結びついているとみている。同氏によると、この傾向は今後も続き、オープンソースソフトウェアの信頼性はさらに向上するだろうという。

 その他の調査結果としては、「Linuxの実装によりコスト削減を実現できる」と回答した開発者が62%に上った。4分の1が1割以下のコスト削減を期待し、半数以上は50%以上のコスト削減を期待しているという。

 新技術のグリッドコンピューティングについては、「すでに実装している」「2004年までに実装する計画がある」とした回答者は12%、「2005年までに実装する計画がある」とした回答者は9%に達し、関心の高さを示した。

 データベース分析の用途に関しては、ビジネスパフォーマンス分析が前年比20%増でトップとなった。以下、財務分析、顧客ライフサイクル分析、と続いている。



URL
  米Evans Data
  http://www.evansdata.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.evansdata.com/n2/pr/releases/Database_Winter_04.shtml


( Infostand )
2004/01/06 10:13

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