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オフショア開発、現実のコスト削減率は15%程度


 米調査会社のMETA Groupによると、インドなどに開発作業を委託するオフショアアウトソーシング開発プロジェクトで、多くの企業は十分なリスク分析を行っていないという。同社は、実際のコスト削減は予想ほど高くないと指摘し、関心を集めているオフショア開発の導入上の注意を呼びかけている。

 META Groupによると、多くの企業は、最大のコスト要因である人件費の削減率がプロジェクト全体の削減率に比例すると期待するが、実際はそうではないという。例えば、インドの開発者の人件費は米国の同レベルのスキルを持つ開発者の6割と言われているが、プロジェクト運行モデルの違いや、隠れたコストが発生することなどから、初年度の実際のコスト削減は15%~20%減にとどまるという。

 オフショア開発は、経費削減などのメリットから、米国を中心に近年高い注目を集めており、今後2年間20%~25%増で成長するとされている。同社はこのような傾向に対し、4つのリスク要因を挙げてリスク分析の重要性を訴えている。リスク要因としては、(1)セキュリティ侵害や知的財産保護などの危険性(2)開発費が予算を超えることが多く、15%程度増となることもある(3)文化の違い(4)現地ベンダーへのIT部門間の知識移転で初年度は生産性が下がる―ことを挙げている。



URL
  米META Group
  http://www.metagroup.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://domino.metagroup.com/PressHome.nsf/(webPressRelease)/D25745C4BEAD48D685256E1A0054A1BA?OpenDocument


( Infostand )
2004/01/19 10:06

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