米IBMと、米NovellのSUSE LINUX部門は1月21日(米国時間)、SUSEの「SUSE LINUX Enterprise Server 8(SLES 8)」が、国際セキュリティ評価基準「ISO/IEC 15408」(通称:Common Criteria)の「EAL3」認証を取得したと発表した。同ランクを取得したLinuxは初めて。世界各国の政府が重視しているセキュリティレベルをクリアしたことで、採用が加速するとみられる。
ISO 15408は、製品のセキュリティ基準のグローバルスタンダードで、「EAL1」から「EAL7」までの7段階がある。このうち商業ソフトウェアが取得できる最高レベルは「EAL4」で、Solaris、HP-UX、AIXなどのほか、2002年秋には、Windows 2000も取得している。SLES 8は、これらを僅差で追うセキュリティレベルを認められたことになる。
Common Criteriaのセキュリティ認証は、世界各国の軍、政府の調達の条件となっており、オープンソースソフト採用を検討している国で採用を加速させるとみられる。SLES 8は昨年8月、もう1段階下のレベルである「EST2」認証を取得していた。このときは、IAサーバー「sServer xSeries」との組み合わせだったが、今回は、AMD Opteronベースのシステムを含むeServerシリーズ全製品との組み合わせで認定されている。