独SAP AGは1月22日(現地時間)、2003年通期決算の速報値を発表した。売上高は70億ユーロ(前年比5%減)、純利益は過去最高の11億ユーロ(前年比112%増)と大幅な増益となった。
同社会長兼CEOのヘニング・カガーマン氏は、「SAPにとって2003年は、非常に厳しい経済環境の中でも優れた業績を上げた年となりました。営業利益、1株あたり利益、利益率の伸びは記録的な業績を達成し、SAPは、主要競合4社に対して相対的にシェアの拡大を果たしました。さらにソフトウェア関連の売上と総売上の両方が固定為替レート換算では前年比増となり、競合他社に対して優位性を確保しています」とコメントした。
地域別の売上高をみると、ヨーロッパ・中東・アフリカ地域が40億ユーロ(前年比2%減、固定通貨換算では0%)、アジア・太平洋地域が8億ユーロ(前年比3%減、固定通貨換算では7%増)、南北アメリカ地域が22億ユーロ(前年比12%減、固定通貨換算では6%増)となっている。
地域別のソフトウェア売上高をみると、ヨーロッパ・中東・アフリカ地域が12億ユーロ(前年比10%減、固定通貨換算では9%減)、アジア・太平洋地域が3億ユーロ(前年比0%、固定通貨換算では11%増)、南北アメリカ地域が6億ユーロ(前年比0%、固定通貨換算では19%増)とアジア・太平洋地域と南北アメリカ地域での伸びが目立っている。特に米国では、米ドル換算で前年比23%増と大きく成長している。
■ URL
独SAP AG
http://www.sap.com/
プレスリリース(英文)
http://www.sap.com/company/press/press.asp?pressID=2631
( 福浦 一広 )
2004/01/23 12:14
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