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米Oracle、複数のデータソースから顧客データを統合するツールを発表


 米Oracle Corporationは1月28日(米国時間)、複数の業務アプリケーション運用環境に単一の顧客情報管理機能を提供する「Oracle Customer Data Hub」を発表した。

 Oracle Customer Data Hubは、複数のデータソースに分散している顧客データを単一の顧客レポジトリに統合するもの。「Oracle E-Business Suite」などのOracle製品以外の業務アプリケーションも対象としており、「Oracle Data Model」、「Oracle Customers Online」、「Oracle Data Librarian」の3コンポーネントから構成される。システムとデータウェアハウス間で移動をすることなくデータを参照できる点が特徴となる。

 Oracle Data Modelは、システムハブの基礎となる部分で、他社の業務アプリケーション混在環境をサポートできるよう、Oracle E-Business Suiteの基盤部分を拡張したもの。Oracle Customers Onlineからは、顧客データへアクセスしてデータの統合、閲覧、更新を行える。Oracle Data Librarianは、顧客データベースの作成をサポートするデータ品質管理ツールで、データの重複などへの管理機能を提供するもの。

 同社によれば、すでに米Network Appliance, Inc.で導入され、全業務システムにおけるマスターデータベースの役割を果たしているほか、Telecom New Zealandでも稼動を始めているとのこと。

 なお日本オラクル株式会社では、現時点での国内対応は未定としている。



URL
  米Oracle Corporation
  http://www.oracle.com/
  米Network Appliance, Inc.
  http://www.netapp.com/
  Telecom New Zealand
  http://www.telecom.co.nz/


( 岩崎 宰守 )
2004/01/29 17:07

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