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物流・卸売業でIT投資が拡大


 調査・コンサルティング会社の米Pembroke Consultingが物流および卸売企業を対象に行ったIT投資動向調査によると、今後SCMやBtoB分野を中心に堅調な投資が期待でき、この分野の2008年の米国のIT投資総額は2002年の約1.7倍に膨らむ見込みという。同社が2月3日(米国時間)発表した。

 物流および卸売業1000社以上の経営幹部を対象に実施したもの。それによると、2008年までの4年間で投資を計画している分野は、オンライン受発注システム、CRM、SFA(Sales Force Automation)、倉庫管理システムの4つで、総投資額は800億ドルを超え、2002年(530億ドル)の約1.7倍となる見込みという。

 同社社長のAdam J. Fein博士は、物流や卸売業におけるIT投資意欲は今後も堅調な見込みであるとしたうえ、「今後数年間に経営幹部が投資しようとしている技術は、生産性を向上技術、既存サービス製品を強化する技術、セルフサービス型で顧客ニーズに応えるBtoBサプライチェーンなどだ」と述べている。

 調査結果は、レポート「Facing the Forces of Change: The Road to Opportunity」として販売する。

 日本でもBtoBの実装は幅広い業種で進んでおり、社団法人日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)によると、2002年度BtoBが全商取引に占めた割合は約28%に達しており、今後も拡大傾向にあるという。



URL
  米Pembroke Consulting
  http://www.PembrokeConsulting.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.pembrokeconsulting.com/News/02-03-2004.htm


( Infostand )
2004/02/04 10:10

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