米Sun Microsystems, Inc.は2月10日(米国時間)、「エンタープライズ・メッセージング統合」、「セキュア・ネットワーク・アクセス」、「スペアパーツ・プランニング」、「エンタープライズ・データ・ウェアハウス」、「エンタープライズ・メッセージング for Oracle Collaboration Suite」の5つのリファレンスアーキテクチャとソリューションを発表した。
メッセージング統合のためのリファレンスソリューションでは、「Sun Jave Enterprise System」のキーコンポーネントを基本に、ID管理、メール、カレンダー、インスタントメッセージングの機能が提供され、Microsoft Outlookとの連携も可能だ。同社では同規模のMicrosoft Exchangeを使用したクライアント環境と比較して最大50%のコストが削減できるとしている。またあわせて提供される移行サービスでは迅速な実装が可能とのことだ。
Secure Network Access Platformソリューションでは、シンクライアント環境「Sun Ray」とSolaris OSで構成されるサーバー1台で600以上のクライアントを管理できる。エンドユーザー個々のデスクトップを仮想化し、ミッションクリティカルなデータやネットワーク上のアプリケーションといった情報資源に対して、アクセス端末や場所を選ばないセキュアなアクセスが可能だ。
スペアパーツプランニングソリューションは、i2 Technologiesのテクノロジーをベースにしており、在庫の最適化や資源の活用、パーツの手配、スペアパーツの在庫管理を行うWebベースの製品で、計画のナビゲーションや政策決定も支援する。同社では最大30%の在庫費用を削減するとしている。
エンタープライズデータウェアハウスソリューションは、同社が米Sybaseと共同で提供するもので、100TB以上のデータを扱えるデータウェアハウス製品。同社では、ハイスループット機能を備えるUltraSPARC IV、ライトウェイト・スレッド・コンピューティングの機能を持つSolaris OSと組み合わせた場合、それまでの約2倍の性能を発揮するとしている。
エンタープライズメッセージング for Oracle Collaboration Suiteソリューションは、Oracle Collaboration SuiteとOracle 9iを利用するSPARC/Solarisサーバー上で、企業内のコミュニケーションを統合、管理するために米Oracleと共同で開発されたもの。Oracle Databaseに組み合わされた同社のテクノロジーを通してセキュリティ面での機能拡張がなされている。
■ URL
米Sun Microsystems, Inc.
http://www.sun.com/
プレスリリース
http://jp.sun.com/Press/release/2004/0217.html
( 岩崎 宰守 )
2004/02/17 20:34
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