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アウトソーシング契約は2004年に30%増、細分化、小規模化


 ここ数年、契約金額が数億ドル規模の“メガ取引”といわれる大型アウトソーシング契約が次々と発表されて話題となったが、米Gartnerが2月19日(米国時間)に発表したアウトソーシングの動向予測によると、今後は分野を絞った小型契約が増えるという。

 同社によると、アウトソーシングは今後、大企業以外の企業に利用が広がり、特定分野に的を絞った短期契約が主流になるという。そのため契約数は急増し、Gartnerでは2004年には30%増になると見込んでいる。セグメントとしては、引き続き、IT、人事、顧客サービスなどが対象となる。

 このトレンドは小規模なITプロバイダーにとっては大きなチャンスとなる。GartnerのマネージングバイスプレジデントのLinda Cohen氏は、ITプロバイダーに対して、「得意分野にフォーカスし、他社との差別化を明示する」ことが重要とアドバイスしている。

 また、ユーザー企業に対しては、アウトソースをする事業目的に対して経営陣全体のコンセンサスを確立してから契約すべきだとしている。「アウトソーシングは契約後も継続するプロセスだ。能動的に管理し、効果を測定することは、『Cレベル幹部』(最高責任者)の責任となる」とCohen氏は述べている。



URL
  米Gartner
  http://www.gartner.com/


( Infostand )
2004/02/20 09:53

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