Webサービスの普及促進を図る業界団体、WS-I(Web Services Interoperability Organization)は2月25日(米国時間)、Webサービスを運用する際のセキュリティの課題を概説したシナリオ「Security Scenarios Working Group Draft」のパブリックプレビュー版をリリースした。米サンフランシスコで開催中のRSA Conference 2004で発表した。
ドラフトは約50ページで、Webサービスのメッセージまわりにセキュリティを実装する際に共通の脅威、問題、可能なソリューションを概説している。Webサービスのセキュリティに関する仕様を整理・検討するWS-Iのワーキンググループ「Basic Security Profile Working Group」(BSPWG)がまとめた。「Basic Security Profile」の策定に向けたもの。
内容は、(1)データの保全性、機密性、メッセージの唯一性などセキュリティの課題(2)メッセージの改変、偽造、サービス妨害攻撃など10の脅威(3)HTTPSやOASIS Web Services Securityなどセキュリティ脅威への対抗手段―など。WS-IのWebサイトからダウンロード提供しており、パブリックコメントを受け付ける。