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SCO、初めてLinuxのIPライセンス企業名を公表
米SCO Groupは3月1日(米国時間)、同社のLinuxユーザー向けIP(知的所有権)ライセンスプログラム「SCO Intellectual Property License for Linux」に、ホスティング会社の米EV1Servers.Netが契約したと発表した。SCOによると、これまでに他の複数の企業が契約しているが、社名を公開したのは初めて。
EV1Servers.Netは、ISPの米Everyones Internetのホスティング部門で、Linux、Windowsを含めて2万台を超えるサーバーを運用している。両社は、契約によって、EV1Servers.NetがSCOにいくら支払っているかは公表していないが、2万台のサーバーの大半が対象という。
Everyones Internetのヘッドサーファー兼CEO、Robert Marsh氏は「SCOとの契約によって、われわれの顧客のホスティング用インフラを確実なものにできる。現行のそして将来の顧客は、自分のWebサイトとデータを提供するプラットフォームがSCOのIPライセンスに従っていることで安心できる」と述べている。
SCOは2003年8月、IPライセンスプログラムを開始。今年1月、対象企業を欧州にも拡大した。同社はLinuxに自社がIPを所有するUNIXコードが含まれていると主張し、Linuxユーザー企業にライセンス料の支払いを求めている。
昨年末には、大手Linuxユーザーに書簡を送り、著作権侵害で訴えることも辞さない姿勢を表明していた。これに対し、米Hewlett-Packard、米Novell、米Red Hatが自社ユーザー向けの免責保証プログラムを導入。Linux推進団体のOSDLは専用基金を設立している。
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URL
米SCO Group
http://www.thescogroup.com/
米EV1Servers.Net
http://www.ev1servers.net/
ニュースリリース(英語)
http://ir.sco.com/ReleaseDetail.cfm?ReleaseID=129791
( Infostand )
2004/03/02 10:01
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