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次世代衛星サービスにJava Enterprise System採用


 米Sun Microsystemsは3月12日(米国時間)、衛星通信事業の英Inmarsatの次世代の移動衛星サービスのインフラソフトに、サーバーソフトウェア群「Java Enterprise System」(JES)が採用されたと発表した。アプリケーションの高可用性と安全性の実現のために活用するという。

 Inmarsatの次世代サービス「Broadband Global Area Network」(BGAN)は、2005年に開始予定のモバイル通信データネットワークで、インターネットアクセスやマルチメディア、アプリケーションなどの提供を可能にする。最大伝送速度は432kbps。

 Inmarsatは、SunのJESを利用してBGANのインフラサポートを行う。JESはWebサーバーやアプリケーションサーバー、ポータルなどの基本的なソフトウェアの製品群。Inmarsatは、ミッションクリティカルなアプリケーションの継続性や可用性の実現を目指すほか、中央レポジトリでのIDプロファイル管理などのセキュリティ機能も活用するという。

 JESは、オープンな標準ベースという技術的な特徴に加え、四半期ごとの更新、1ユーザー当たり100ドル(米国リスト価格)というシンプルさも特徴としている。Inmarsatの管理ディレクター、Michael Butler氏は「JESにより、わが社のソフトウェアインフラのコストと複雑性を軽減できる」と述べている。

 Inmarsatは国際海事衛星機構から民営化された企業で、親会社はInmarsat Ventures。現在、世界約170カ国・約400の事業者を介して、船舶や陸上・航空分野の一般ユーザーにサービスを提供している。2003年末時点での端末総数は約29万台。



URL
  米Sun Microsystems
  http://www.sun.com/
  英Inmarsat
  http://www.inmarsat.org/
  ニュースリリース(英語)
  http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/2004-03/sunflash.20040312.1.html


( Infostand )
2004/03/15 10:07

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