米Sun Microsystemsは、3月22日に米サンノゼで開幕した「Game Developers Conference(GDC) 2004」に、ブレード技術を用いたゲームサーバーのプロトタイプを出展した。ゲーム業界では、数千人単位のプレーヤーが同じサーバーに同時接続するMMOG(Massive Multiplayer Online Game)が注目されているが、優れたパフォーマンスや拡張性で対応できるという。
プロトタイプは、Solarisベースのブレードサーバー「Sun Fire Blade B1600」上で、Java、米IGN/GameSpyのプレーヤーマッチングなどの技術と米TimesTenのリアルタイムインメモリDBを組み合わせた。ブレードサーバーは、ボードの挿し抜きによりリソースの追加が容易にできるのが特徴で、同プロトタイプでも拡張性や信頼性を実現する。
このゲームサーバーでは、複数のゲームを同じインフラ上に共存させることが可能で、開発者やゲームプロバイダーにとって、少ない初期投資で高性能が得られるなどのメリットがあるという。Sunは22日に、携帯電話向けマルチプレーヤーゲーム・プラットフォーム「SNAP(Scalable Network Application Package) Mobile」をフィンランドのNokiaとともに発表しており、昨年6月に新設したGame Technologies Group部門を軸にゲーム業界への浸透を図っている。
またSunは、ゲーム開発コンテストの「Java Technology Game Development Contest」もGDCで開催する。賞金総額約5万ドルで、受賞者は6-7月に開催する「JavaOne 2004 Conference and Exposition」で発表する。同社は、開発コミュニティjava.net内でゲーム専用コミュニティサイトを開設するなど、開発者の取り込みも狙っている。
■ URL
米Sun Microsystems
http://www.sun.com/
ニュースリリース(英語)
http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/2004-03/sunflash.20040323.1.html
http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/2004-03/sunflash.20040323.2.html
( Infostand )
2004/03/24 09:59
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