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米NPOがMicrosoftのFAT特許の取り消し要求


 特許関連の問題を取り扱う米国の非営利団体(NPO)、Public Patent Foundation(PUBPAT)が米MicrosoftのFAT(File Allocation Table)技術関連の特許の取り消しを求め、4月15日(米国時間)、米特許商標庁に再検討要求を正式に提出した。同団体は、この特許がオープンソース開発者に無償提供されないことが「競争を妨げている」と主張している。

 FATは、コンピュータや記憶媒体で広く用いられているファイル管理システムで、Microsoftは昨年12月に開始したIPライセンス戦略により、同技術の使用に対し使用料を徴収している。

 PUBPATは今回、FAT関連の4件の特許のうち、1996年に成立した古い特許(特許番号5,579,517、有効期限2013年)を対象としており、Microsoftの特許取得前に存在していたという先行技術とともに書類を提出した。同団体によると、要求が認められらた場合、FATに関する他の特許も無効となる可能性が高いという。

 PUBPATの執行ディレクター兼創立者、Daniel Ravicher氏は「Microsoftの過去の反競争的行為と最近開始した包括的な特許主張キャンペーンをきっかけに、われわれは同社の意図を測っている」と述べている。同氏はまた、「真の問題は、本当に価値のあるもの以外に特許を発行する現行の特許システムの欠陥にある」としている。



URL
  米Public Patent Foundation
  http://www.pubpat.org/
  プレスリリース(英語)
  http://www.pubpat.org/Microsoft_517_Reexam.htm


( Infostand )
2004/04/19 09:54

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