米IBMは4月20日(米国時間)、災害復旧ストレージソリューション「IBM Global Mirror for Enterprise Storage」を発表した。新技術により、遠隔地にあっても高速なデータバックアップができるという。メインフレームのeServer zSeriesとオープンシステム向けに5月から出荷する。
IBMの新しいストレージ製品ライン「IBM TotalStorage Resiliency Family」の中核製品。非同期の「PPRC」(peer-to-peer remote copy)技術を利用して、300km以上離れたサイト間のミラーリングでも、ローカルの場合に遜色ない3~5秒内の遅延で行う。同社によると、米EMCの製品よりも高速で、世界最速クラスという。
性能を犠牲にすることなく、低コストで大量のデータを移行できることも特徴だ。ストレージ1台当たりに必要なファイバーチャネルの2本で他社の半分という。また、別途ソフトウェアを用意することなく、複数のディスクシステムにデータが分散している大規模アプリケーションの継続性も実現できるという。
IBMは今月半ば、SchlumbergerのITサービス部門を買収するなど、災害復旧および事業継続性ソリューションを強化している。調査会社の米IDCによると、今後数年間、この分野は他のIT分野の2倍の成長率が予想され、2007年には市場規模が1180億ドルに達すると見込まれるという。
■ URL
米IBM
http://www.ibm.com/
( Infostand )
2004/04/21 09:53
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