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フィリピン企業、Linux上でWindowsアプリを動かすミドルウェア技術開発
フィリピンの新興ソフトウェアベンダー、SpecOps Labsが、WindowsベースのアプリケーションをLinux上で動作可能にするミドルウェアを開発中であることを明らかにした。4月23日(米国時間)に伝えたAP通信によると、年内にも商用販売を開始するという。
SpecOpsは次世代OSの研究開発を主な事業としている。同社のWebサイトによると、研究の結果、Microsoft OSに関連した画期的な発見が得られ、「David」と呼ぶミドルウェアプロジェクトに発展したという。「David」は、WordやExcelなどの主要なWindowsアプリケーションをLinuxベースのOS上で遜色なく動かせる互換技術。フィリピンのデラサール大学と共同開発中で、現在テスト段階に入っているという。
製品版はインターネット経由のダウンロードかCD-ROMなどの媒体になる予定。同社のFredrick J Lewis CEOはAP通信に対し、「Windowsより大幅に安い価格になる」と述べている。
SpecOps Labsは2002年創業のソフトウェアベンダーで、Lewis CEOは米国籍で米軍特殊部隊の経験がある。同社は、Microsoftと直接戦うことではなく、次なるOSのブレークスルーを実現することを目的としているという。Webサイトでは、「消費者をWindowsから解放し、自分の選択したOSを利用する自由を提供する」と述べている。
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URL
SpecOps Labs
http://www.specopslabs.com/
( Infostand )
2004/04/26 09:58
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