米Sun Microsystemsは4月26日(米国時間)、J2EE(Java 2 Platform, Enterprise Edition) 1.4のローンチイベント「J2EE 1.4 Kickoff Event」を米サンフランシスコで開催した。また、これに合わせて、J2EEアプリケーションサーバー間でアプリケーションの相互運用性を検証する無償テストツール「Java Application Verification Kit(AVK)for the Enterprise 1.4」の提供を開始した。
イベントは、米IBMや米BEA Systems、米Oracleなどと開いたもので、各アプリケーションサーバーベンダーやツールベンダーなどが、それぞれJ2EE準拠製品のリリース計画を明らかにした。またSunは、中国のソフトウェアベンダー、Shenzhen Kingdee Middlewareに新しくライセンスすることも発表した。Sunは、これにより、Javaの中国市場進出に弾みがつくと見ている。
Sunによると、J2EE 1.4は昨年11月の仕様完成以来、6カ月間で400万件のダウンロードがあり、サポートした製品は5製品、OEMは35社に達したという。
AVKは、J2EEアプリケーションサーバー間でアプリケーションの相互運用性を検証できるツール。同じJ2EEに準拠したアプリケーションサーバーでも、各ベンダーが付加価値を付けるためにプロプライエタリなコードを加えることが多く、相互運用性や移植性が問題となっていた。Sunによると、AVKはソースコードスキャンやWebサービステストなどの機能を提供することで、このような問題に対応するという。同社のサイトから無償でダウンロードできる。
J2EE 1.4は、XMLサポートの強化や、Webサービスのガイドライン「WS-I Basic Profile」への完全準拠など、Webサービス機能を充実させている。また、J2EE 1.3との互換性もあり、既存のJ2EE 1.3実装に変更を加えることなく移行できる。Sunによると、J2EEに準拠したアプリケーションサーバーは全アプリケーションサーバーの9割に及ぶという。同社では成功の理由は互換性にあると述べている。
■ URL
米Sun Microsystems
http://www.sun.com/
Java Application Verification Kit(AVK)ダウンロード
http://java.sun.com/j2ee/avk/
プレスリリース(英語)
http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/2004-04/sunflash.20040426.1.html
http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/2004-04/sunflash.20040426.2.html
http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/2004-04/sunflash.20040426.3.html
( Infostand )
2004/04/27 09:54
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