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米PKWare、セキュリティ拡張「SecureZIP」提供を開始


 ファイル圧縮技術ZIPの開発元である米PKWareは4月27日(米国時間)、セキュリティ拡張機能「SecureZIP for Windows」を発表、同日から提供開始した。企業向けのセキュリティを低コストで確保できるとしている。価格は、シングルユーザーライセンスで79.95ドル。

 PKWareは米RSA Securityと提携しており、RSAの強固な暗号化技術とデジタル署名を提供するZIPベースのデータセキュリティ体系として、「SecureZIP」を導入すると今年初め発表した。セキュアなデータの転送や保存を実現し、米国で導入される各種のデータ保護に関する規制を遵守するにも有効という。発表した「SecureZIP for Windows」は、同ライン下の最初の製品となる。

 「SecureZIP」は、RSAのBSAFE暗号化技術をベースに、デジタル署名と暗号化機能を組み合わせた。暗号アルゴリズムは3DESやAESをサポートしている。デジタル認証かパスワードかを選んで、非PKI環境でも利用できるという。また、ファイルネームの暗号化も可能。認証ディレクトリでは、LDAPと互換性のある公開鍵認証ディレクトリとシームレスに統合できるという。

 「SecureZIP」は、LinuxやUNIX、メインフレームなどほぼすべてのOSをカバーするクロスプラットフォーム製品ファミリで、異機種混合環境でも互換性を実現するという。

 また、同社は、全てのZIPファイルを開くための閲覧用の「Zip Reader」を無償で提供。ZIPやSecureZIPを実装していない企業でも、送られてきた全ZIP形式のファイルを開くことが可能としている。



URL
  米PKWare
  http://www.pkware.com/
  プレスリリース(英語)
  http://www.pkware.com/news_events/press_releases/2004/042704-v8c.html


( Infostand )
2004/04/28 10:04

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