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米IBM、サーバーベースの新ソフトウェアモデルを発表


 米IBMは5月10日(米国時間)、Webベースで、さまざまな端末からビジネスアプリケーションを利用できるソフトウェアモデルを発表した。同社のオンデマンド戦略の一環で、アプリケーションやデータはサーバー側に実装、管理する。米MicrosoftがOfficeシリーズで独占する市場の切り崩しを狙う。

 新ソフトウェアモデルは、ミドルウェア技術を利用して、アプリケーションやデータを中央のサーバーで管理。ユーザーはデスクトップPCやノートPC、PDAなどから容易にアプリケーションを利用できるという。また、通常のWebベースの配信モデルとは異なり、オフラインモードでも利用可能。ミドルウェアは、Windows、UNIX、Linux、携帯電話向けのSymbian OSをサポートする。Mac OSも年内に追加する予定。

 具体的には、クライアント技術の「Lotus Workplace」と、アクセス管理の「Tivoli」ソフトウェア群、ポータル技術の「WebSphere Portal」で構成する。Lotus Workplaceに、電子メールやIM(インスタントメッセージング)、コラボレーション機能などを含む。Webベースのコンピューティング技術とリッチクライアント環境における端末の豊富な機能の両立を目指した。

 IBMでは、TCOを削減しつつ、従来のビジネスアプリケーションに遜色ない豊富な機能が利用できるとしている。また、迅速なアプリケーションの実装、安全なデータ管理などをメリットに挙げている。米Adobe Systemsや米Siebel Systems、米PeopleSoftなどが同ソフトウェアモデル向けに自社製品を提供する予定という。

 また、同社はこの一部として、サーバーベースで配信される「IBM Lotus Workplace Messaging」と「IBM Lotus Workplace Documents」の2機能や、モバイル端末から業務アプリケーションを利用可能にするクライアント技術「Workplace Micro Environment(WCTME)version 5.7」も発表した。



URL
  米IBM
  http://www.ibm.com/


( Infostand )
2004/05/11 09:56

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