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米Sun、米Microsoftとの技術提携の詳細内容を発表


 米Sun Microsystemsは、4月2日に発表した米Microsoftとの10年間の技術提携についての詳細を明らかにした。

 Sunでは、WindowsクライアントとSunサーバー間の相互運用性を向上するため、Microsoftコミュニケーションズプロトコルのライセンス契約に合意した。一方Microsoftは、Sun Java Virtual Machine(JVM) Ver.1.1.4に対するライセンス契約を更新している。

 また今回の提携により、両社の開発チームは、双方の情報、技術サポート、ツールなどを利用して、デスクトップ-サーバー間の異機種混在環境における複数層間の通信ツールなどの製品を開発可能になるという。

 Sunではすでに、Sun Java System Messaging ServerでWindowsのアドレス帳やカレンダーの利用などを含むMicrosoft Outlookクライアントをサポートする無償ツール「Sun Java System Connector for Microsoft Outlook」、Sun Java System Directory Server と Microsoft Active Directory 間で双方向の同期化を行う「Sun Java System Identity Synchronization for Windows」などの製品を提供するなど、Sun Java Enterprise SystemソフトウェアをWindowsアプリケーションなどのMicrosoftのソフトウェアコンポーネントと統合している。

 また数千台のサーバーにワンタッチでアプリケーションを配置できる「N1 Grid Service Provisioning System」でも、Solaris、Linux、AIXに加え、Windowsをサポートしている。さらに「Sun Java System Portal Server」では、Microsoftのアプリケーションとコンテンツを実行可能だ。加えてSun StorEdgeシステムではWindowsサーバーでの動作を認定している。

 このほかSunのXeon/OpteronサーバーでもWindowsの動作を認定しており、Javaと.NETの開発環境における相互作業を支援するプログラムを開発中としている。他の開発分野では、ディレクトリ、メッセージングおよびデータベース・アプリケーションを将来の提携分野に考慮しているという。



URL
  米Sun Microsystems
  http://www.sun.com/
  米Microsoft
  http://www.microsoft.com/
  トピックス(SunとMicrosoftの技術提携)
  http://jp.sun.com/back/2004/0512/feature/

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( 岩崎 宰守 )
2004/05/12 18:55

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