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IBMとCisco、共同でVoIPソリューションを推進


 米IBMと米Cisco Systemsは5月18日(米国時間)、音声、動画、データなどの通信をIP上で実現する広範囲なVoIPで提携したと発表した。両社の技術を統合したソリューションを顧客やISV、SI企業に提供していく。モビリティ(移動性)、セキュリティ、統合が特徴という。

 提携の中心は、CiscoのIP電話、統一メッセージング、テレビ会議機能などで構成される包括的システム「Cisco IP Communication」。電話の呼び出し処理ソフトウェア「Cisco CallManager」「Cisco Unity」などの製品をIBMの技術やサービスに統合してゆく。IBM Global Serviceを通して顧客に提供するほか、ISVやSI企業などのパートナー企業にも再販する。

 当初は、「Cisco Unity」と「Lotus Domino」、「IBM Information Management」と「Cisco CallManager」、「Tivoli」認証管理製品と「Cisco CallManager」などのソフトウェアをそれぞれ統合する。また、IBMの「eServer xSeries」(x345、x306、x345)で「Cisco CallManager」をサポートする。さらに、IBM技術をベースに「Cisco CallManager」を統合したサーバー「Cisco Media Convergence」も提供する。このほか、財務と小売業向けに両社の技術を統合した業界特化型ソリューションも展開する。

 IBMは自社内でもCiscoのソリューションを活用する。IBMによると、すでにCiscoを含め複数ベンダーのIPテレフォニーを導入しているが、主要データセンターでCisco技術への統一を進めるという。



URL
  米IBM
  http://www.ibm.com/
  米Cisco Systems
  http://www.cisco.com/
  プレスリリース(英語)
  http://newsroom.cisco.com/dlls/2004/prod_051804.html?CMP=ILC-001


( Infostand )
2004/05/19 09:54

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