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米Symantec、スパム対策ベンダーを買収


 米Symantecは5月19日(米国時間)、スパム対策ベンダー米Brightmailを買収すると発表した。買収金額は約3.7億ドルで、手続きは7月前半に完了する見通し。

 Brightmailのスパム対策ソフトウェア「Brightmail Anti-Spam」は、プロアクティブなヒューリスティック技術や判定評価ベースのブロッキングなどの特許技術のほか、グローバルな検知ネットワークとダイナミックルール配信メカニズムが組み合わされたもの。不要なメッセージをゲートウェイ段階でより分け、誤判定率も100万通に1通以下に抑えられている。

 またスパム対策製品を補完し、配信元からのメッセージをブロックする「Brightmail Reputation Service」、正当なメールを装って財務情報や個人情報を盗む「フィッシング詐欺」を未然に防ぐ「Brightmail Anti-Fraud」なども提供し、これまでに約3億件のメールボックスを防御している実績がある。

 なお米Symantecでは2000年7月にBrightmailに対して投資を行い、現在までに約11%の株式を保有していた。「Brightmail Anti-Virus」にはすでにSymantecのウイルス対策技術が用いられている。

 米Symantecの会長兼CEOのジョン・W・トンプソン氏は「業界をリードするBrightmailの特許技術は、総合的なゲートウェイ・セキュリティ・ソリューションに不可欠な要素であり、法人顧客、サービスプロバイダ、無線通信事業者からスパムの脅威を緩和するだろう」と述べている。

 米Brightmail社長兼CEOのエンリケ・セーレム氏は「Symantecと合併することで、世界中の顧客に、総合的なメッセージングセキュリティソリューションを提供できる」としている。



URL
  米Symantec
  http://www.symantec.com/
  米Brightmail
  http://www.brightmail.com/
  ニュースリリース(英文・Symantec)
  http://www.symantec.com/press/2004/n040519.html
  プレスリリース(英文・Brightmail)
  http://www.brightmail.com/pressreleases/051904_pr.html


( 岩崎 宰守 )
2004/05/20 19:01

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