米Novellは5月21日(米国時間)、Linux関連の開発者やパートナー企業の拡大が進み、同社の開発者プログラムに過去6カ月間で1万人を超える開発者が新たに参加したと発表した。同社が方向を転換してLinuxサポートを表明して1年を経過したのを機に現状をまとめたもの。Linux戦略は軌道に乗っているという。
過去1年間の成果は、開発者プログラム「DeveloperNet」の拡大、Novellチャネルパートナー「PartnerNet」でのLinuxサポートの増加、ISVやハードウェアベンダーとの提携拡大、同社運営のオープンソースプログラムのホスティングサイト「Novell Forge」の拡大―など。
同社は昨年4月の年次カンファレンス「Novell BrainShare 2003」で、NetWareとともにLinuxを推進するという戦略を発表した。その後、米Ximian、独SUSE LINUXを買収して製品を拡充。とくにSUSEの買収以降、多くのオープンソース開発者の参加を得たという。
事業開発担当副社長のHal Bennett氏は「Linux市場への拡張が成功するかどうか、かぎを握るのはパートナーだ」と述べ、パートナー重視を強調。パートナーには、ID管理、リソース管理、Webサービスなどの技術と世界各国の拠点など、他のLinuxベンダーを上回るメリットを提供するとしている。チャネルパートナーは、今年になって「PartnerNet」をリニューアルした。パートナー各社のLinuxサポート比率は2003年春の15%から55%に増加したという。
ベンダーとの提携では、IBMやHewlett-Packardなどのハードウェアベンダーを重視しており、製品サポートのほか、トレーニングや市場投入サポートなどへ分野を拡大している。今年3月にSUSEのサポートで提携したIBMとは、この2カ月ですでに3000人を対象にトレーニングを実施した。また、HPとは北米33都市で共同セミナーを開催し4000人以上の参加者を集めたという。
オープンソース活動では、「Novell Forge」の登録ユーザーが、過去3カ月で60%増加し、現在5000人以上になっている。ホスティングされたオープンソースプロジェクトの数は現在380件で、うちの50件が過去3カ月以内の新規掲示。また同社は、.NET開発環境「MONO」や管理技術「YAST」などの主要技術のオープンソース化にも力を入れている。
■ URL
米Novell
http://www.novell.com/
プレスリリース(英語)
http://www.novell.com/news/press/archive/2004/05/pr04038.html
( Infostand )
2004/05/24 10:15
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