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米OSDL、Linuxカーネルの開発プロセス強化策を発表


 米Open Source Development Lab(以下、OSDL)は5月24日(米国時間)、Linuxカーネルへコントリビューション(貢献)したことを証明する「Developer's Certificate of Origin」(DCO)を採用し、Linuxカーネルのサブミッションプロセスを強化すると発表した。DCOの採用により、オープンソース開発手法の透明性を明確にする考え。

 今回発表された強化内容は、適切なオープンソースライセンスのもとにコントリビューションしたという正当性を証明できる個人のみが、Linuxカーネルへコントリビューションできるというもの。それを証明するDCOによって、コントリビューションそのものとコントリビュータ(貢献者)をトラッキングするとしている。

 OSDLは、「Linux開発プロセスは、10年間以上機能してきたものだが、それが成功したために、新しい課題が持ち上がった。今回発表する方策は、Linuxコードの源泉に関連する疑いを払拭するのに大きな役割を果たすもので、開発コミュニティに不当な負担を強いずに実行できる」とコメントしている。

 OSDLでは、カーネルへのサブミッションがDCOに沿ってコントリビュータによってサインされたことを確認するためにコントリビューションの内容をレビューする予定。あわせて、開発者やエンドユーザーのためのDCOおよびプロセス向上に関する教育キャンペーンを計画しているという。



URL
  米Open Source Development Lab
  http://www.osdl.org/
  プレスリリース(英文)
  http://www.osdl.org/newsroom/press_releases/2004/2004_05_24_beaverton.html
  Developer's Certificate of Origin(英文)
  http://www.osdl.org/newsroom/press_releases/2004/2004_05_24_dco.html


( 福浦 一広 )
2004/05/25 10:56

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