米Microsoftは5月24日(米国時間)、米サンディエゴで開催中の技術者向けイベント「TechEd」において、ソフトウェア開発を支援する3つのツール「Visual Studio 2005 Team System」、「Web Services Enhancements 2.0」、「Microsoft Office Information Bridge Framework」を発表した。
■ Visual Studio 2005 Team System
Visual Studio 2005 Team Systemは、チームによるソフトウェア開発やテストにおいて、アプリケーションのライフサイクルを管理するもの。2005年に提供予定のVisual Studio 2005を拡張するツール群。開発の生産性拡大とプロセスの計画性向上を実現し、開発時間も短縮するという。
またシステム全体のライフサイクルを管理する概念であるDSI(Dynamic Systems Initiative)の一環としての側面も持ち、運用・管理面での効率化も支援するという。
すでに米Borland Software、米Compuware、米EDS、スウェーデンTelelogic AB、米Unisys Corp.の各社がサポートを表明している。
■ Web Services Enhancements 2.0
Web Services Enhancements(以下、WSE)2.0は、Visual Studio .NET、Microsoft .NET Framework向けの無償アドオンとして、すでに英語版提供が開始された。WSEでは、WS-Policy、 WS-Security Policy、WS-Trust、およびWS-SecureConversationなどから構成されるWeb Services Securityを、コーディングすることなくWebサービスへ組み込むことを可能している。
また拡張トランスポート、顧客ポリシーのサポート、IISを利用しないWebサービスのホスト、WS-Addressing仕様に基づく非同期メッセージングといった新機能も備えている。
このほか「BizTalk Server Adapter for WSE 2.0」のテクノロジープレビュー提供もアナウンスされた。Webサービスのセキュリティを強化することで、同社では安全性の高いビジネスプロセスの構築が可能になるとしている。
■ Microsoft Office Information Bridge Framework
英語版テクニカルベータがリリースされるMicrosoft Office Information Bridge Frameworkは、XML Webサービスを活用してMicrosoft Office 2003と基幹アプリケーションを結合するソフトウェア開発者向けのフレームワーク。
XMLマークアップの解釈やUI開発のためのクライアント側コンポーネント、指定データやビュー、処理などをWebサービスからアクセス可能にするサーバー側のコンポーネント、メタデータの作成や管理を行うVisual Studio .NET向けのプラグインから構成されている。
■ URL
米Microsoft
http://www.microsoft.com/
ニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=1938
( 岩崎 宰守 )
2004/05/26 17:41
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