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米IBM、グリッドでISV向け開発支援プログラム


 米IBMは5月27日(米国時間)、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)が、同社のハードウェアやソフトウェアにオンデマンドで仮想的にアクセスできるようにするプログラム「IBM Virtual Loaner Program」を発表した。ISVにリソースを提供して、IBM製品の中小規模企業向けアプリケーションの開発を促すのが狙い。

 新プログラムは、中小企業をターゲットにした製品群「IBM Express」をベースにソリューションを構築するためのリソースを提供する。グリッド技術とオンデマンド技術を用いた「IBM Virtual Innovation Center for Hardware」を用意。IBMのパートナープログラム「Partnerworld」に参加したISVにアクセスを提供する。参加は無料。

 利用するグリッドおよびオンデマンド技術は、IBMのVirtualization Engine、Tivoli、WebSphereなどで、ISVがアクセスするハードウェアリソースはAIXベースのeServer pSeriesとストレージのTotalStorageとなる。最大14日間のアクセスが可能。バーチャルにアクセスするため、ISV側のサーバー設定作業などは不要で、開発期間を短縮できるという。

 Virtual Innovation Centerではこのほか、ISVがLinux上で自社アプリケーションをテストできる「Linux Test Drive」、プログラムの負荷情報を提供する「Sizing Guide」などを用意する。

 同社は中小規模企業(SMB)市場戦略として、5億ドル規模のイニシアティブ「IBM Small and Medium Business Advantage」を展開しており、新プログラムもこの一環。

 IBMは同日、今年3月に開始したPartnerWorld Industry Networksで、加盟ISV数が開始後3カ月で400社に達したことも発表している。



URL
  米IBM
  http://www.ibm.com/


( Infostand )
2004/05/28 10:14

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