Enterprise Watch
最新ニュース

米Google、検索アプライアンスの新版を投入


 米Googleは6月2日(米国時間)、企業や大学、政府機関などをターゲットとする検索エンジンハードウェア「Google Search Appliance」(GSA)の最新版3機種の出荷を開始した。ハードウェアとソフトウェアを統合したアプライアンス型の検索エンジンで、検索スピードを大幅に向上させたという。価格は32,000ドルから(2年間のサポート付き)。

 GSAは2002年に発表した製品で、アップグレードは今回が初めて。新版は、毎分300件超の処理クエリ件数に高速化したほか、従来モデルの100倍にあたる最大1500万件以上のファイルからの検索に対応したという。検索の正確さでは、新開発のクロール技術である“継続的クロール”(continuous crawl)を搭載。情報を常に最新にアップデートする。

 また、同社のWeb検索サイトで用いられている最新の検索アルゴリズムを採用しており、Webサイトでの検索に遜色ない正確さを実現するという。管理者は手動でファイルを検索対象に加えることができるほか、対象のグループ化を設定することも可能。

 用途に応じた3機種がある。中規模企業や部門向けで検索対象ファイルが最大150万件の「GB-1001」、自動フェイルオーバー機能を持つ「GB-5005」、大規模企業向けハイエンドの「GB-8008」。同社によると、米Boeingや米National Semiconductor、米教育省など数百の企業・機関を顧客としているという。

 IPOを控えたGoogleにとって、企業向け検索市場は大きな課題となっている。同市場では、米IBMや米Microsoftなども研究開発に取り組んでいる。



URL
  米Google
  http://www.google.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.google.com/press/pressrel/gsa_40.html


( Infostand )
2004/06/03 10:13

Enterprise Watch ホームページ
Copyright (c) 2004 Impress Corporation All rights reserved.