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米Microsoft、「Virtual Server 2005」のRC版をリリース


 米Microsoftは6月14日(米国時間)、エンタープライズ向けのバーチャルマシン(VM)ソリューション「Microsoft Virtual Server 2005」のRelease Candidate(RC)をリリースしたと発表した。製品版は年内にリリースの予定。今年2月にベータ版を公開していたが、製品化に向けた最終段階に入った。

 Virtual Server 2005には、4プロセッサまでをサポートする「Standard Edition」と32プロセッサまでをサポートする「Enterprise Edition」の2種類が用意される。ともに32ビット版でスタートし、64ビットには将来バージョンで対応してゆく。今回RCが公開されたのはStandard Editionのみで、ライセンスに同意して無料でダウンロードできる。有効期限は2004年内となっている。

 Virtual Serverは、1台のホストマシン上で複数のゲストOSを実行し、仮想的に複数のサーバーを構築するソフトウェアソリューション。Microsoftは昨年2月、米ConnectixからVirtual PCとともにVirtual Server技術を買収し、製品化を進めていた。Windowsサーバーの統合や移行テストなどの用途を想定している。なお、ストレージ大手の米EMCも今年初め、バーチャルマシンの米VMwareを6億2500万ドルで買収し、製品化の準備を進めている。

 動作環境は、動作周波数550MHz以上のプロセッサ(1.0GHz以上推奨)、最少メモリ256MB(別途、各ゲストOS用メモリが必要)、ハードディスク空き容量2GB以上(別途ゲストOS用スペースが必要)。最大仮想マシン数は64。ホスト側の対応OSは、Windows Server 2003(Standard、Enterprise、Datacenter)とWindows Small Business Server 2003(Standard、Premium)で、Windows XP Professionalでも動作するが、「non-production use only」としている。



URL
  米Microsoft
  http://www.microsoft.com/
  Virtual Server 2005
  http://www.microsoft.com/windowsserversystem/virtualserver/evaluation/rceval.mspx

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( Infostand )
2004/06/15 09:56

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