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秋のCOMDEXが中止に、「イベント再建のため」


 IT見本市「COMDEX」を主催する米MediaLive Internationalは6月23日(米国時間)、今年11月14日から米ラスベガスで開催する予定だった「COMDEX Las Vegas 2004」を延期すると発表した。次回は来年11月の予定で、今年は事実上の中止となる。「IT産業のリーダー企業とともにイベントの再建を図るため」としている。

 「秋のCOMDEX」として知られる同イベントは、1979年が初開催。ピーク時は出展社も2000を超え、世界最大規模のIT展示会として来場者を集めた。しかし、2001年の9.11対米同時多発テロで大きく出展が減ったのを機に衰退し、昨年は、主催者の米Key3Mediaが経営破綻したことから、開催が危ぶまれるまでになった。

 同社はMediaLive Internationalに改称して経営を立て直すとともに、より内容をビジネス分野にフォーカスしたものに衣替えして2003年も開催したが、出展企業は約550社にとどまるなど、かつての盛況はなくなっていた。

 イベントの再建にあたっては、IT関連企業で「COMDEX諮問委員会」を組織してあり方を検討していく計画。米AMD、米Borland Software、米EMC、米Microsoft、米Oracleなどの幹部が参加することが内定しているという。

 MediaLiveの社長兼CEOのRobert W. Priest-Heck氏は「今年、COMDEXを開催して利益を出すことは可能ではあるが、業界をリードするテクノロジー企業の広範なサポートなしでは業界の利益にはならない。COMDEXの再建を諮問委員会で検討してもらうのに必要な時間と機会のため、今年は延期するのがベストだと考えた」と説明している。

 次回のCOMDEX Las Vegasは、2005年11月13日~17日の日程で開催する予定。



URL
  MediaLive International
  http://www.medialiveinternational.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.medialiveinternational.com/press/?prid=477


( Infostand )
2004/06/24 10:23

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