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米Novell、LibertyベースのID管理技術「Odyssey」を発表


 米Novellは7月21日(米国時間)、Liberty AllianceをサポートしたID管理技術「Odyssey」(コードネーム)の概要を明らかにした。ビジネスパートナーなどシステム間での連邦(連盟)型ID管理を、安全かつ容易に実現するという。Novellは同技術を2005年前半までに製品化し、出荷する予定。

 Odysseyは、最新のLiberty Allianceの仕様「Liberty Alliance 1.2」と、ユーザーの属性情報を交換するプロトコルであるSAML(Security Assertion Markup Language)をサポートしたシングルサインオンのための技術。ユーザーID情報を中央で管理し、パートナー間でアカウント情報を共有できる連邦型認証システムを構築できる。

 これまでのLibertyベースのプロジェクトでは、ID情報は共有できるが、連邦型ID管理を実現するには各システムにアカウントを作成する必要があった。Odysseyは管理側とサービスプロバイダーに設定することでプロキシーの役割を果たし、すべてのアプリケーションを仮想的にLiberty Alliance、およびSAMLに対応させる。このため、システムごとにアカウントを作成することなく、ビジネスパートナー間でユーザーID情報を共有できるという。

 ユーザーは、パートナーのシステムに初めてアクセスする際に個人情報の共有レベルを設定できる。また、管理者側で、アクセス管理を設定することも可能。

 Novellは、調査会社の米Burton Groupが米サンディエゴで開催中の「Burton Group Catalyst Conference 2004」で同技術をデモする。



URL
  米Novell
  http://www.novell.com/
  プレスリリース(英文)
  http://www.novell.com/news/press/archive/2004/07/pr04048.html?sourceidint=homepage_news1


( Infostand )
2004/07/22 10:03

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