著名なセキュリティ専門家である米QualysのCTO、Gerhard Eschelbeck氏によると、外部に対する企業ネットワークの保護は改善されているが、内部システムは依然として攻撃に対して無防備な状態にあるという。同氏が7月28日(米国時間)発表したセキュリティ動向の調査「Laws of Vulnerabilities」(脆弱性の法則)の最新版で指摘した。
同社は米ラスベガスで同日開催されたセキュリティのカンファレンス「Black Hat Briefings」で調査結果を発表した。Eschelbeck氏は、「多くの場合で、ワームが蔓延する速度は、ネットワーク内部にあるシステムがパッチ対策を済ませる速度を上回る」と述べ、メールサーバーなどの内部システムへのセキュリティ意識を高めるよう求めている。