金融やマーケット情報を提供する米Standard&Poor'sが7月29日(米国時間)発表した調査レポートによると、2004年の通信機器市場は堅調に成長する見込みという。企業ネットワーク設備と通信事業の2つの主要市場の復調で通信機器向け支出が増加するため。
同社によると、通信サービスプロバイダーの通信設備支出額は昨年、底を打ち、2004年には300億ドルへの拡大が見込まれるなど改善が続いているという。また、通信事業者とケーブル企業が相互の市場に進出するため、それぞれのインフラのアップグレードが必要になっており、さらに競争の激化で新しいネットワークの需要が生まれている。このほか、景気の回復で企業の技術投資が上向いていることも市場拡大に寄与するという。
ITとの統合が進む通信業界では、データトラフィックの増加、パケット交換への移行、VoIP、3Gネットワーク、ラストワンマイルなどの新たなトレンドやサービスが登場している。調査レポートは、これらが無線や有線の通信機器市場に与える影響を調べ、半年ごとにまとめている。
■ URL
米Standard&Poor's
http://www.standardandpoors.com/
( Infostand )
2004/07/30 10:23
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