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Linuxシステムのウイルス被害は1割足らず―米Evans Data調査
調査会社の米Evans Dataが7月28日(現地時間)発表した調査結果によると、ウイルス被害を経験したLinuxシステムは1割にも満たないという。Linux開発者500人を対象にアンケート調査を行い、「Summer 2004 Linux Development Survey」としてまとめたもので、Windowsなど他のOSに比べるとウイルスやハッカーの攻撃に遭う割合が低いことが分かった。
それによると、「ウイルスに感染したことがない」と回答した開発者は92%、「ハッカーの被害に遭ったことがない」と回答した人は78%だった。また、攻撃を経験したもののうち、23%は内部からで、3回以上攻撃されたことがあるという回答は7%に満たなかった。
同社が開発者を対象に今春行った別の調査では、Windowsなど非Linux OSの約6割が「何らかのセキュリティ被害を経験している」という回答があり、このことからLinuxのセキュリティは比較的高いといえそうだ。
Evans DataのLinuxアナリスト、Nicholas Petreley氏は、Linuxのセキュリティの高さを、多数の開発者が開発作業に関わるオープンソースであるためと指摘、「OSが多くの目にさらされるため欠陥の見落としが少ないことと、OS自体の安全性が自然に強化されるため」と分析している。
また、Linuxシステムが攻撃される際には、ユーザー側の不適切なセキュリティ設定、アプリケーションの脆弱性やWebサーバーの欠陥などが狙われていた。
このほか、調査では、76%の開発者が「米SCO Groupの訴訟は自社のLinux採用に影響を与えない」と回答、過去6カ月の調査から8%増加した。
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URL
米Evans Data
http://www.evansdata.com/
ニュースリリース(英文)
http://www.evansdata.com/n2/pr/releases/Linux04_02.shtml
( Infostand )
2004/08/02 10:04
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