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米Red Hat、J2EEアプリケーションサーバーを発表


 米Red Hatは8月3日(米国時間)、米サンフランシスコで開催中の「LinuxWorld Conference & Expo 2004」で、オープンソースのアプリケーションサーバー「Red Hat Application Server」を発表した。同社初のJavaベースのアプリケーションサーバーで、サポート付きのオープンソースのアプリケーションを求める顧客の声に応えるとしている。

 「Red Hat Application Server」は、フランスのオープンソース団体Object Webのオープンソース・アプリケーションサーバー「JOnAS」をベースに、Webサーバー「Tomcat」のサーブレット技術など、各種オープンソース技術で構成される。基本的なアプリケーションサーバー機能を備え、軽量、低コストかつサポート付きのオープンソース・アプリケーションサーバーを求める声に応えるという。

 同アプリケーションサーバーは、Red Hatの技術戦略ロードマップ「オープンソースアーキテクチャ」(OSA)の一部に位置づけられる製品で、「Red Hat Enterprise Linux」などの同社製品群と容易に統合や連携が可能という。

 戦略パートナーとして、米Sun Microsystems(Sun SDK)、米IBM(IBM JDK)、米BEA Systems(BEA WebLogic JRockit)などのJVMをサポートしており、IBM WebSphereなど主要なJ2EE(Java 2 Platform, Enterprise Edition)ベースのアプリケーションサーバーや、米Oracleなどのデータベースプラットフォームとの動作を保証する。ハードウェアは、IA32、Itanium、IBM POWERをサポートする。Red Hatによると、顧客は既存のJ2EE投資を無駄にすることなく、予算や用途に応じてオープンソースを選択できるという。

 新製品は、同社の「Red Hat Enterprise Linux」年間サブスクリプションサービスを通して提供され、価格は999ドル。同サービスのユーザーは、サポートなしの無償版も利用可能。

 オープンソースのアプリケーションサーバーでは、「JBoss Application Server」を提供するJBossが先日、SunのJ2EE 1.4準拠認定を受けたことを発表しており、選択肢として定着しつつある。ObJect Webの「JOnAS」も、J2EE 1.4準拠のためのテストプロセスに入っている。



URL
  米Red Hat
  http://www.redhat.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.redhat.com/about/presscenter/2004/press_apps_server.html


( Infostand )
2004/08/04 10:03

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