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米IBM、BPELをサポートしたビジネスプロセスモデリングツール新版


 米IBMは8月10日(米国時間)、顧客サービスやクレーム処理、SCMなど、複数のシステムにまたがる業務プロセスの運行を視覚的にモデル化するツールの最新版「WebSphere Business Integration Modeler Version 5」を発表した。価格は1250ドルから(1年間保守サービス付き)で、12日から出荷を開始する。多言語版は9月30日から。

 同社が2002年に買収した米Holosofxの技術をベースとしている。設計したビジネスプロセスをシミュレーションすることによって、実装前にシステムに与える影響などを把握できる。また、コスト削減や、プロセスの変更にも迅速に対応できるメリットがあるという。

 Version 5は、オープンソースの開発プラットフォームEclipseや、BPEL(Business Process Execution Language)などの業界標準技術をサポートした。BPELはプラットフォームをまたいでWebサービスを組み合わせる方法を定義したXMLベースの業界標準言語。

 統合サーバーの「WebSphere Business Integration Server Foundation」や「WebSphere MQ」、開発ツールの「Rational Rose XDE」など同社製品との統合を強化した。また、Microsoftの「Visio」で作成されたモデルなど、XMLや標準技術をベースとした既存のコンテンツとの連携やインポートも可能。

 ビジネスプロセスは、企業内外の業務プロセスの統合・自動化、コスト削減や効率性の向上などのメリットをもたらすといわれていることから関心が高まっている分野。米Gartnerによると、ビジネスプロセスの取り組みを実施する企業は2005年に7割に達する見込みという。



URL
  米IBM
  http://www.ibm.com/


( Infostand )
2004/08/11 10:10

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