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米Microsoft、メインフレームとのホスト統合サーバー最新版リリース


 米Microsoftは8月17日(米国時間)、IBMメインフレームなどをWindowsに接続するホスト統合サーバーソフトの最新版「Host Integration Server(HIS) 2004」を正式に発表した。9月1日発売する。4年ぶりのリリースとなる最新バージョンでは、WebサービスやSOA(サービス指向アーキテクチャ)構築のための機能を強化した。

 Webサービスでは、Visual Studio .NET 2003および.NET Frameworkのアドオンである「Transaction Integrator」(TI)を新たに搭載し、既存のCICS(Customer Information Control System)やIMS(Information Management System)、AS/400などのメインフレームのアプリケーションを、.NETベースのWebサービスとしてラッピングできる。DB2のデータにWebサービスとしてアクセスも可能。

 また、TI Host-Initiated Processing(HIP)は、Windowsベースのシステムをメインフレームの仲間(ピア)のように見せて、分散型のP2Pアプリケーションを構築。これによって、メインフレームのデータやアプリケーションロジックの一部を、Windows環境に移行できるという。

 IPルーティングでSNA(Systems Network Architecture)アプリケーションを接続する機能であるIP-DLCリンクサービスでは、中央や拠点で実装したHIS 2004を直接、メインフレーム「z900」に接続できる。これによって、遠隔からのクラスタ管理やデータリンク スイッチング(DLSw)を利用することなく、ネットワークインフラを統合できるという。

 最新版は「Host Integration Server 2004 Standard Edition」と「Host Integration Server 2004 Enterprise Edition」の2バージョンがある。予想小売価格はそれぞれ、2499ドルと9999ドル。



URL
  米Microsoft
  http://www.microsoft.com/
  ニュースリリース(英文)
  http://www.microsoft.com/presspass/press/2004/aug04/08-17HIS04LaunchPR.asp


( Infostand )
2004/08/19 10:09

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