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米Cisco、IPサービス管理の米P-Cubeを2億ドルで買収


 米Cisco Systemsは8月23日(米国時間)、IPサービス管理技術を提供する未公開企業、米P-Cubeを買収することで同社と合意したと発表した。買収額は約2億ドル相当で、現金と株式交換で行う。同社会計年度2005年の第1四半期(2004年8-10月)に完了の見込み。

 P-Cubeは、IPサービス管理プラットフォーム技術を提供するベンチャー企業で、1999年創業。ハードウェアのエンジンをベースにネットワーク制御の「Engage」や「Enchange」などのソリューションを提供しており、パケット診断、ネットワーク分析や帯域利用監視、測定ができる。

 こうした技術を利用することでISPなどサービス提供者は、インフラをアップグレードすることなく、ユーザー識別、アプリケーション分類、サービスの向上などを実現できるという。複数のIPベースのサービスへの課金が可能なことから、アプリケーションやコンテンツベースのサービスの展開も助ける。またプログラム可能な点も特徴で、柔軟性や拡張性のあるソリューションを構築できるという。顧客には、ISPのほかNTTドコモなどの通信事業者も多い。

 買収後はCiscoのBroadband Edge製品群に統合される。CiscoはこのところIP分野に注力しており、今回の買収で、サービス提供者向けのVoIPやビデオ・オンデマンドなどのIPベースのサービスの管理や制御機能を強化できるとしている。

 また、Ciscoは同日、IP電話システム「Cisco IP Communications」を、米Microsoftの中小企業向けCRMソフト「Microsoft CRM」と連携させるソフト「Cisco Customer Relationship Management(CRM)Communications Connector」を発表した。



URL
  米Cisco Systems
  http://www.cisco.com/
  プレスリリース(英文)
  http://newsroom.cisco.com/dlls/2004/corp_082304.html
  http://newsroom.cisco.com/dlls/partners/news/2004/pr_prod_08-23.html


( Infostand )
2004/08/24 10:05

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