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2010年には企業セキュリティ管理の9割がアウトソースに―米Yankee Group調査


 米Yankee Groupは8月23日(米国時間)、2010年には企業のセキュリティ管理の9割がアウトソースされるようになるという予測を発表した。システムを脅かすウイルスや攻撃などの発生頻度が高くなるとともに、企業が新技術についていくのが難しくなっていくためという。セキュリティ管理は将来的に、人事や会計などの業務プロセスをアウトソースするビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)の1つになるとしている。

 同社は、世界のセキュリティ管理サービス市場は2008年に37億ドル規模に拡大すると予想している。その一方で、「システムへの脅威が増加し、その対応技術が次々と開発される中、最新技術に追いつくのもままならない状態」と指摘している。

 また、企業は、米国企業改革法(Sarbanes-Oxley Act)や医療における個人情報保護などを定めたHealth Insurance Portability and Accountability Act(HIPAA)などの新規制への対応も迫られており、セキュリティはいまや、IT担当者から役員レベルの問題へと重要度を増しているという。

 一方、ベンダー側は現在、脅威検出に着眼したポイントソリューションから、脅威の予防を目的とする包括的なソリューションを開発・提供しつつあるという。

 Yankee Groupでは、セキュリティ管理ソリューションを3フェーズ(製品、浸透、永続)に分け、現在を第1フェーズから第2フェーズへの移行期と見ており、現在のセキュリティ管理から、今後は真の意味での「セキュリティリスク管理」(SRM)という分野が誕生すると予言している。



URL
  米Yankee Group
  http://www.yankeegroup.com/


( Infostand )
2004/08/25 10:09

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